出場種目
男子 |
ロング |
小泉、寺垣内、結城 |
ミドル |
尾崎、真保、谷川 |
スプリント |
谷川、長縄、結城 |
女子 |
ミドル |
稲毛、宮川、山岸 |
選手紹介
小泉成行
昨年のロングでの結果から世界レベルのナヴィゲーションスピードを獲得することを目標に、トレキャン、北欧ワールドカップ参加、国内でも常に世界のスピードでのオリエンテーリングにトライしてきた。今年1年で彼がどこまで世界に近づけたか。それを見てみたい。
寺垣内航
オセアニアでのワールドカップ、ブルガリアでのワールドランキングイベントに参加し、国際大会の経験を積極的に積んできた。昨年・1昨年と本番で守りに入ってしまう傾向にあったが、この経験を糧に積極的なレースを期待したい。アタックでの確実性が課題である。
結城克哉
本年度、全日本、インカレを制した選手。昨年は世界学生選手権においても世界選手権選手レベルのトップ比をだし、そのスピードが武器となりうることを示した。
藪や悪い足元を嫌うなど草食系ではあるが、今年のロングテレインは彼にとって走りやすいと思われる。大学の研究室発表と重なり、体調を落としているが、レースまでに調整して臨んでくれるだろう。
尾崎弘和
昨年の世界学生選手権後、伸びてきた選手。トレーニング量も増えてきている。昨秋のトレーニングキャンプ、ノルディックツアーにも参加し、今回のテレインも経験済みである。日本でのトレーニング終盤では、速く走ることを意識するあまり、アタック時のミスやロスが多くなり、やや調子を落としている。そのあたりをコントロールしてレースに臨んでほしい。レース前に熱くなりがちなので、冷静に走ってほしい。
真保陽一
昨年のJWOCでここ数年では一番の好成績を残した。昨年度の学生シーンでは結城、尾崎とともに熾烈なレースを経験してきた。一緒に遠征する機会がなかったので多くのコメントはできないが、3人の中ではもっともバランスが良いのではないかと思っている。テレインへの適合がカギとなろう。
谷川友太
昨年の世界学生選手権では、コンディションも悪く、いまひとつの成績であった。個性的な言動からどこまで本気なのか読めず、あえて強化選手から外したのだが、期待通り実力を上げて、代表の座を手にした。昨季はパークワールドツアー(日中問題から途中帰国を余儀なくされたが)、アジア選手権と国際大会を経験してきている。
もう少し高さの意識をもって走ってほしい。ミドルテレインは斜面があるので、そのあたりがポイントになるかもしれない。
長縄知晃
日本チームではもっとも足が速い選手であり、昨年の代表選手でもある。他の海外大会は経験していない。今年は今一つ伸びていないが、代表選考会では、集中して素晴らしいレースをした。その反動か、日本でのトレーニング終盤は調子が悪かった。大会前半はスプリントレースに集中してもらい、調整して、どれだけ世界に近づけたか感じてほしい。
女子については遠征帯同をしたことがないので、詳しいコメントはできません。JWOCのコメントに付け加えて読んでください。
稲毛日菜子
皆川選手の後を継ぐパワー系の女子選手。経験も浅く、ナビゲーション技術についてはまだまだである。コンパスに頼り、地図からの情報もまだ十分得られていない。
フィンランドのテレインを通して、ナビゲーションの技術も高めていってほしい。
宮川早穂
経験は長い。ナビゲーション技術もある程度はあるが、地図とコンタクトの回数が少ない。体力的にもまだまだである。レース前の心理的なコントロールにも課題があるため、まず、自分のレースを1本やって現在の実力を測ってほしい。
山岸夏希
こちらも若手とはいえ経験は長い。何となく目の前のものに反応してしまって、容易に進行方向が変わってしまうことで大きなミスにつながる。その中でもある程度の成績が残せるのだから、それなりに地図は読めているのであろう。論理的なオリエンテーリングを身に着けて欲しいが、それは将来的な課題として、まずはコンパスをしっかり見ること。遠くを見て走ることを心がけたい。