ロング、リレーの結果と総括

オフィシャル、U-20ヘッドコーチの石澤です。
もう2週間ほど前に全日程が終了していますが、JWOCの日本代表チームを応援いただきありがとうございました。途中からエラーで更新できなくなっていた当ブログですが、
以下にあらためてロングとリレーの結果を報告したいと思います。
JWOCロング
男子 10.7km(出走169名)
1 Olli Ojanaho(FIN) 1:05:11
2 Simon Imark (SWE) 1:05:54
3 Simon Hector (SWE) 1:06:07
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93 稲森 剛 1:29:13
136 岩井 龍之介 1:41:06
137 新田見 優輝 1:41:13
151 森清 星也 1:52:46
158 椎名 晃丈 2:00:50
162 上野 康平 2:18:45
女子 7.6km (出走146名)
1 Simona Aebersold(SUI) 56:03
2 Veera Klemettinen(FIN) 59:17
3 Sofie Bachmann(FIN) 1:02:52
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117 宮本 和奏 1:34:10
131 増澤 すず 1:47:12
134 河村 優花 1:52:05
137 稲垣 秀奈美 2:02:30
138 高橋 ひなの 2:05:29
140 小竹 佳穂 2:16:21
 なんと男女ともミドル、スプリントとの3冠制覇が達成されました。男子のOlli Ojanaho選手は2年ぶり2度目のJWOCロング優勝でもあります。3位のSimon Hector選手は2年前が準優勝で、昨年は4位、こちらもロング種目の実力者です。
 接戦だった男子と比べ、女子はSimona Aebersold選手が2位に3分、3位とは6分以上の差をつけて圧勝。この選手、来年のJWOCにも出場権があり、2年連続の3冠という快挙が見られるかもしれません。
 日本チームは男子エースの稲森が90分を切って2桁順位となる快走を見せました。本人にとっても大きなミスがない、かなりいいレースができたようです。岩井、新田見も100分ほどにまとめており、北欧の難しいテレインながら健闘を見せました。女子では宮本が100分を切り、もう少しで2桁順位とレースをまとめました。大学2年生の増澤、河村の2人は2時間を切り、3年生の2人も2時間ほどと、フィンランドのテレインとしてはよく対応してくれたと思います。稲垣は足首を痛めていたのに、頑張りました。
JWOCリレー
男子 5.6+5.6+5.6km (出走61チーム)
1 Norway 1:28:23 (29:24+29:12+29:46)
2 Finland 1:29:58 (29:26+31:31+28:59
3 Russian Federation 1:30:29 (30:01+30:10+30:17)
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44 新田見-岩井-稲森 2:04:21 (43:39+40:38+39:45)
55 森清-上野-椎名 2:32:12 (39:22+1:03:07+49:42)
女子 4.9+4.9+4.9km (出走47チーム)
1 Sweden 1:34:15 (32:00+33:03+29:12)
2 Switzerland 1:36:00 (32:10+33:34:30:15)
3 Norway 1:39:21 (30:03+33:42+35:35)
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39 増澤-河村-宮本 (52:03+1:14:21+50:23)
– 稲垣-高橋-小竹 (55:20+57:58+Time over)
 男女とも個人4冠のかかっていた選手がアンカーのフィンランド、スイスが惜しくも2位となり、男子はノルウェー、女子はスウェーデンが意地を見せました。トップ選手のkmあたりタイムが男子は5分前半、女子でも6分前半という高速レースでしたが、日本チームは男女とも第1走者が流れに乗れなかった上にフィジカル面でも及ばず、最終種目は悔しい結果となりました。4チーム中、リレーをつなぐことができたのは男子の1チームだけで、残り3チームは周回遅れの一斉スタートでした。高速レースの練習ができていなかったことや、最終種目で疲れが出たことなどが敗因と考えています。
 以上がJWOC2017の結果報告です。繰り返しとなりますが、応援いただきありがとうございました。全日程を終えて、選手たちの口から多く出ていたのは、海外選手と比べてフィジカルが劣ることを痛感した、ということでした。ただでさえ、北欧など海外テレインに対応する、技術的な練習が難しい日本チームですから、せめてフィジカル面では互角以上でないと勝負になりません。現実には、日本チームで一番フィジカルが強い選手であっても、海外の中堅国選手の平均レベルより劣っています。いつか、もっと鍛えて海外に再挑戦したい、という選手もいました。彼ら、彼女らの今後に期待したいと思います。
一方で、フィンランドという日本では練習の難しいテレインでのJWOCでしたが、選手たちは国内合宿やトレキャンでの練習成果を発揮して、技術的には本当によく対応できていたと思います。順位的に目覚ましいものはありませんでしたが、完全にレースが壊れるようなことが少なく、手持ちの技術でよく戦ってくれたと考えています。このような成果は選手たちの努力によるものですが、たとえ北欧のテレインであっても、練習方法の工夫やトレキャンのやり方次第では、コースに対応できるようになるということが示されたようにも考えています。
 4年連続で出場し、近年は男子エースとして活躍を続けていた稲森は今年が最後のJWOCでした。一つ、大きな区切りを迎えたように感じています。この4年間で彼が残してくれたものを、今年高校生ながら大活躍を見せた森清らに受け継がせ、日本チームとして少しずつ、さらに上を目指していければと思っています。今後もU-20日本代表をどうかよろしくお願いします。まずは、8/20より始まる第2回アジア・ユース選手権大会にご期待ください。
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