パーティにて
吉田です。
ロング決勝が終了しました。スプリントやミドルで活躍した選手もロングとなるとまた別の様相を示しますね。最後の数レッグでシモーネは優勝を確信したのか急に慎重なレース運びになっていましたね。さすが経験が違います。一方で地元のファビアンはメディア対策の犠牲になりましたね。女子との隣接のコントロール。位置説明は違えど湧水点と穴、しかもカメラマンの目の前では。スプリントのスペクテーターコントロールでも問題になりましたが、宣伝と競技の両立にはまだまだ議論が必要です。今後また議論されていくことでしょう。
また昨夜、地元バウド州主催の食事会に参加してきました。いわゆる地元のVIPとスイスオリエンテーリングのOB、IOF関係者の集まりに各チームから2人づつ招待されて催されました。IOFのバイスプレジデントから地元関係者への謝辞があったり、コースセッターのトーマスビューラーからのコメントがあったり、創世記の映像が流されて当時のトップ選手のコメントがあったり、とても良いパーティでした。やはり思うことは、ちゃんとした組織はOBやオーガナイザー等、そのスポーツのために尽力してきた人たちへの謝辞を忘れないというところです。だからこそ技術であったり、気持ちであったりが若い世代に引き継がれ、発展しているのだと思います。お金がないから時間がないからといってこうしたことをおろそかにしていては、若手の先達への尊敬も生まれませんし、シニア世代の若手の育成の機運も高まりません。
日本にもパイオニアとしての杉山隆司や長年にわたって活躍した村越真といった名選手がいたことを皆さんご存知ですか?知らないということは若手にとっても不幸なことだと思います。
さて、全く個人的にですが、少しでも貴重な話をつなげておきたいとこれまでWOCにかかわった方々のパーティーを企画しております。今の選手との交流の場になればと思っております。これから住所等調べてご連絡差し上げるつもりですので、その際にはご参加の検討をお願いします。楽しいパーティーにしたいと思います。