JWOC 2016 トレーニングキャンプ初日まで
U-20ヘッドコーチの石澤です。
今年のJWOC代表選手団は、関東のインカレロング予選に出場しなくても本戦への出場権がある稲森と山岸、それにコーチの山田高志が7/2にまず現地入りしました。続いて2日後の7/4に残りの選手とわたしがチューリッヒに到着し、空港で合流して2台のレンタカーでエンガディン地方のScoulに入りました。多くの選手が関東の予選レースを走ったその日の夜の飛行機で出発しています。
チューリッヒ空港からScoulまでは約200kmで、途中のVereina トンネルでは車ごと電車に積まれて山の向こうに運ばれるという経験も。意外に道が狭くて運転には気を遣います。宿舎であるHochalpines Institut Ftanは様々なスポーツやオーケストラの団体などが利用する合宿所のような施設で、標高1700mを少し超えたところにあります。目の前に3000m級の山々が連なる絶景が広がっていて感動的です。すぐ裏側の斜面はミドル種目の予選で使われるテレインであるため、あまり迂闊に宿舎の周囲をふらつくことはできません。晴れていても気温はそれほど上がらず、朝晩は寒いくらいですので注意が必要です。
到着した当日は移動だけで、トレーニングは2日目の午後から始めました。7/5に行ったのは宿舎から50kmほど離れたところにある「S-chanf Cinuos-chel」というテレインで、ミドル種目向けの練習をしました。最初の練習で重要なのは、現地の地図表記と実際の地形などに慣れることです。等高線からイメージできる地形に違和感はないか、植生のB表記(通行容易)はどの程度走れそうか、といったことをチェックしながらコースを走って練習しました。作られたのが2004年という少し古い地図だったので、そもそも植生が変わっていたところもありましたが、多くの選手は国内同様のオリエンテーリングができ、安心感が得られたようでした。国内でも経験があるような地形であれば、植生が走りやすい分、快適にオリエンテーリングができそうです。また、1600mを超える標高でしたが、そのことで苦戦した選手はいないようでした。
夜のミーティングでは、昼間の練習で気づいたことを話し合い、情報を共有しました。この日のテレインでは、石とコブの見分けがつかなかったようです。古い地図なので、明日以降も確認する必要があります。
では、以下では選手のコメントを紹介します。7/6の昼に書いてもらいました。
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椎名です。
今日の午前はミドルのトレーニングでした。
良テレイン、良コースを堪能しています。地形も日本に近いものがあります。
がれている足場と、きつい斜面の登りもあり、今日になって少し疲れが出ています。本番までにいい状態に持っていけるように、考えて過ごしたいと思います。
佐野です。
トレキャン3日目で、さすがに筋肉痛がきました…
昨日は初めて街でのスプリントをしました。
きれいな街並みの中を走るのは楽しかったです。
ミドルやロングは、まだすんなりとは回れませんが、スイスの地形に慣れてきました。
本番まであと少しなので、ケガに気をつけてできる準備をしたいと思います。