AsJYOC本戦 最終日 スプリント個人戦

大会最終日は、スプリント個人戦です。
テラインは、細かな植え込みや曲がりくねった小径のある公園エリアと、規則的に並ぶ建物に狭い道が通る団地エリア、そして不整形な敷地が複雑に入り組んだ住居エリアなど様々なエリアに別れたバリエーションに富んだ地域が用意されていました。
日本チームとしてはテクニカルなコースを予想し、スピードをあげるより落ち着いてコントロールまでルートプランを立てること、シンプルなルートチョイスを心がけることなどを徹底して臨むことにしました。
実際コースは難しく、立ち入り禁止と複雑な道のルートチョイスを常に求め続けられる、読図力と集中力を問われるものでした。
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スプリントM20コース
結果は以下の通りです。
M16
1位 椎名晃丈  11:52
2位 和佐田祥太朗12:43
3位 Wong Cheuk Wang(香港)12:54
7位 祖父江有祐 14:12
10位 国沢琉 15:00
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M20
1位 Jianhua Du(中国)15:19
1位 Jiang Tang(中国)15:19
3位 坂梨敬哉 15:26
4位 稲森剛 15:34
5位 Kwok Kin Kwan(香港)16:00
6位 松尾怜治  16:01
8位 宮本樹 16:25
10位 平原誉士 16:30
11位 橘孝佑 16:41
14位 池田匠  17:12
15位 柴沼健 17:15
17位 国沢楽 17:32
19位 高野兼也 17:51
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W20
1位 Yongyu Li(中国)14:23
2位 Lemin Feng(中国)15:09
3位 ZiyingZhou(中国)15:16
4位 Chan Hau Wah Brenda(香港)15:56
5位 宮本和奏 16:15
6位 鈴木直美 17:02
7位 香取菜穂 17:19
8位 勝山佳恵  17:36
9位 山岸夏希 18:16
17位 鈴木彩可  20:24
18位 鈴木友紀乃 20:58
22位 金林優美 24:17
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M16アジアユース男子選手権では、椎名がただ一人11分台を叩き出す快走で優勝。和佐田とともに1&2位を占めました。
M20アジアジュニア男子選手権は、坂梨がトップとわずか7秒差の3位と初の表彰台、ミドル優勝の稲森も15秒差の4位、ミドル2位の松尾が6位と、惜しくも優勝は逃したものの、6位以内に3選手が入りました。
一方、W20アジアジュニア女子選手権は、3位まで中国が独占。5位に3種目全てで表彰台に上った宮本和、6位にリレーについで表彰台となった鈴木直美が入りました。
ミドルに比べると、中国勢の活躍が目立ち、メダル獲得は3つにとどまりましたが、慣れない国際仕様のスプリントコースで、日本選手は良く健闘したと思います。
これで、AsJYOC全ての種目を終えました。日本が獲得したメダルは11個(金4、銀3、銅4)と2桁のメダルを達成。メダルを獲得した人数も11人、表彰対象の6位までを入れると13人となり、参加した日本人の半数以上が表彰されるという、初のアジアでのジュニア向けの国際大会で、素晴らしい結果を残すことが出来ました。
初めてのアジアのジュニアイベントは、日本のジュニアにとって適切な目標となりうる大会だと思いました。
中国や香港は日本の良きライバルであり、JWOCなどのようにいくら頑張っても叶わない、というようなものではなく、かといって歯ごたえの無い相手というわけでもありませんでした。国内での努力や切磋琢磨の成果がそのまま国際的な舞台で通用するという、日本チームの新たな目標になりうるイベントである、と感じました。
2年おきに開催されるということですが、JWOCに加えジュニア強化の現実的な目標として定めることが日本のジュニア強化の大きなモチベーションになると思います。
最後になりましたが、日本ジュニア&ユースチームを香港へと送り出していただいたJOAと強化委員会のみなさん、特に出発前のマネージメントを取り仕切っていただいた寺嶋一樹さん、また合宿等でご尽力いただいた、村越久子さん、堀田遼さん、また大会のイベントアドバイザーとして公平な競技の場を与えていただいた村越真さん、そして、このブログを読み応援いただいた日本のオリエンティアのみなさん。今回の素晴らしい成果はみなさんのおかげです。改めてお礼を申し上げます。
今後とも日本のジュニア育成について、ご協力と応援よろしくお願いいたします。
AsJYOC2015 日本チームオフィシャル
稲葉英雄(チームリーダー・JOA強化委員)
国沢五月(チームコーチ・ブログ執筆)
宮川早穂(チームコーチ)
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