第34回全日本大会、競技関係の公開情報(平成20年1月)

第34回全日本大会、競技関係の公開情報(平成20年1月)

 競技責任者 愛場庸雅

競技関係において現時点で公開可能な情報、および昨年制定された「ガイドライン」により従来の大会とは異なる情報を公開いたします。

1. テレイン・コースについて

 旧マップである、大阪OLC作成の「箕面Ⅱ」を見ればわかるとおり、地形は概して急峻で、比較的大きな尾根・沢で構成され、それに沿って小道も発達しています。ロングディスタンス競技の特性であるルートチョイスの判断が問われるコースプランになります。一方、随所に微地形エリアも存在し、細かい読図能力と正確なナヴィゲーション能力が要求されます。走行可能度は4段階で表示されますが、「走行可能」は30%、「ゆっくりとしか走れない」は50%、「通行困難」は15%、「通行不能」は5%程度と思われます。「ゆっくりとしか走れない」地域では遠くの見通しがきかない事も多く、ナヴィゲーションを難しくしています。

 急峻な斜面が多くあり、土壌は崩壊しやすい場所があります。岩や砂礫が露出している部分や急な岩がけも多数あります。そのため、転落、滑落、落石を起こす危険性がありますので、走行には十分注意してください。

 野生動物として、ニホンザルの群れ、猪、鹿などと出会う可能性があります。大会当日は、狩猟期間は終わっていますが、テレイン内に動物捕獲用のワナが仕掛けられている可能性があります。また、ワナにかかった動物を見かけられた場合は、危険ですので(ワナが外れると向かってきます)すぐにその場から離れてください。季節柄、毒性のある植物、動物、昆虫に出会う可能性は低いと思われます。

 地元の人がハイキングに訪れることの多い場所です。また、マウンテンバイクやモトクロスを楽しんでおられる方もおられます。小道通行の際は衝突などのないようにご注意ください。周辺道路は交通量が多いです。競技中に走行する可能性は非常に低いですが、誤って出てしまった場合には車両には十分に注意してください。

2. 地図について

縮尺1:10,000、等高線間隔 5m、走行可能度 4段階表示、JSOM2007準拠、ビニール袋入り。
競技用地図はプリンターによる印刷の予定です。大きさはクラスにより異なりますが、B4またはA4のサイズになる見込みです。

3. スタート・フィニッシュ

会場からスタート地区までは徒歩25~30分。フィニッシュから会場までは徒歩15~20分程度です。

リフトアップスタート(スタート前にEカードをセットし、スタートと同時に離す)、パンチングフィニッシュ(フィニッシュのユニットをパンチした時刻がフィニッシュ時刻となる)で行います。フィニィッシュ後は、会場の計算センターでEカードの読み取りを行います。地図配布は、スタート後にクラスの表示された箱から自分で取り出す形になります。

M/W21Eクラスでは、日本ランキング上位選手のシードを行います。(ガイドライン10.2) フィニッシュ閉鎖時刻は15:00です。すべての参加者は、競技が終了していない場合でも必ずそれまでにフィニッシュを通過してください。

4. 競技時間について(ガイドライン21.2)

 E,Aクラスにおいて競技時間を設けます。競技時間は各クラスともプログラムに掲載いたしますが、概ね次のようになります。優勝設定時間に対して、M/W21Eクラスは150%、M/W20Eクラスは175%、Aの各クラスは、200%の時間とし、10分単位で繰り上げます。ただし、優勝設定時間が60分以下のクラスにおいては、全て120分とします。競技時間を超えた場合には失格となります。

長時間にわたって無理に競技を続けることは事故につながります。競技時間を越えた場合は、すみやかにフィニッシュに向かってください。

5. 位置説明記号について

 現在JOAでは、コントロールに関する規程を改訂作業中で、3月上旬には正式発効する見通しです。本大会は改訂された規程に基づいて行われることになる見込みです。コントロール位置説明記号の改訂内容(案)については、現在JOAのホームページ http://www.orienteering.or.jp/newbb+v.t+63+f+6.htm に掲載されております。(JSCD2007) IOFの規程に基づくもので、従来の規程と大きな変化はありませんが、目を通しておいていただくことをお勧めします。プログラムには本大会で使用する位置説明記号を掲載する予定です。

6. ドーピング検査について

本大会ではドーピング検査が行われます。(スポーツ振興くじ助成金対象事業) 検査対象選手には、フィニッシュ後に役員が声をかけますので、その指示に従ってください。ドーピング検査については、JOAアンチドーピング委員会のホームページ http://www.orienteering.or.jp/AD/ を参照してください。ドーピング検査に関する質問は、o_compass@nifty.comあてにお願いします。

7. 笛(ホイッスル)の携行について(ガイドライン22)

本大会では、参加者が自分自身の安全を守るため、またけが人の救助のために必要な援助を要請するために、競技中に笛(ホイッスル)を携行することを、許可・推奨いたします。大きなけがなどのため自力で動けなくなり、他の競技者や役員による緊急な救助が必要な場合に使用します。笛の種類は特に規定しません。

その方法は、「連続して短く6回吹き、少し間をあけてからそれを繰り返し」ます。救助が来るまでそれを続けます。
(Pi・Pi・Pi・Pi・Pi・Pi------------- Pi・Pi・Pi・Pi・Pi・Pi-------------)

救助信号の笛(ホイッスル)の音を聞いた競技者は、競技を中断し、救助に向かってください。

決して、現在位置がわからないといった理由で使用するものではありません。また、絶対にいたずらでは使用しないで下さい。その場合は失格になります。マナーとルールを守って、安全にオリエンテーリングを楽しんでください。