役員への注意について
先般、当協会の羽鳥和重理事が第11回全日本スプリント大会の失格裁定に対して日本スポーツ仲裁機構へ提訴に関与したことおよびその後のSNS上で不適切な発言を行ったことについて、適切な措置を求める要請がありました。そこで倫理規程に基づき、危機管理・コンプライアンス委員会において審議を行いました。
指摘された羽鳥理事の発言は、公的職務をボランタリーに務める大会スタッフおよび協会関係者に対する敬意を欠くものといえ、看過することはできないと判断されました。たとえその発言に公益を図る目的があったとしても、他者への配慮は必要欠くべからざるものと考えられます。一方、スポーツ仲裁機構に対しての提訴に羽鳥理事が関与したことに関しては、競技者に正当に認められた権利の行使を支援したものだと解釈でき、羽鳥理事が理事会で本件を議論することに対して消極的であったとしても、そのことを以て理事としての職務に背信したとまでは言うことはできません。
これらの点に鑑み、危機管理・コンプライアンス委員会は、羽鳥理事に対しては会長による厳重注意が妥当であるとの報告を行い、これを受けて、去る令和2年9月23日に山西会長より厳重注意が伝えられました。