AsJYOC現地報告その4(8/22)
大会2日目。
今日は国別対抗の男女混合スプリントリレーです。
前回はMW20クラス4走宮本の熱い走りで、劇的な優勝を飾った日本。
今回はMW20だけでなく、MW18、MW16にもメンバーを揃え、ジュニアクラスの連覇と全クラス入賞を目標に掲げ挑みました。
スプリントリレーの会場は昨日と同じ。
テライン的には、ほぼ平らな草地に寺院の遺跡が点在する中を駆け巡る、スピーディーなコースが用意されていました。
9時10分、全カテゴリー一斉にスタート!
1走は女子で、MW20の1走は増澤と小竹、MW18は落合、MW16は丸山です。
10分ほどでパブリックコントロールに現れるはずなのですが、ここで大混乱!実は10分前に中国全国大会で100名ほどの選手がスタートしており、選手が入り乱れ、順位が全くわからない状態に。
日本で最初にフィニッシュに現れたのはMW18の落合。順位はわからないもののタイム的には好順位のよう。
続いてMW20の増澤がフィニッシュ。その増澤の直前に優勝候補の中国が2チームいたので、秒差の3位でのチェンジオーバー。
さらにMW16の丸山、MW20の小竹がほぼ1分以内に通過。みな大きなミスなくまわれてきたようです。
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続く2走3走は男子レッグ。
MW20は柴沼、新田見、MW18は祖父江、MW16は国沢です。
最初に姿を見せたのはMW18の祖父江。かなりのハイペースで回れたようで、この段階で2位になった模様。3走の昨日M16で金メダルを取った森清へとつなぎます。
続いてMW16の国沢が昨日から名誉挽回の快走で順位を上げた模様で、3走の金子につなぎました。
注目のMW20ですが、日本の柴沼が単独で現れます。そして1分半ほど遅れて新田見。そのすぐ後ろに中国が2チーム通過。
ということは、2走終了の段階で日本が1&2位に。柴沼が中国に約1分半の差をつけたようです。
MW20の3走はエース稲森と楠。日本の連覇が見えてきました。
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3走で、日本人最初に帰ってきたのはMW18森清。その前に1人中国が通過していたのでおそらく2位。アンカーの吉田へとつなぎます。
MW16金子はやや遅れながらもアンカーの古田島へ。
実は丸山さんと古田島さんはセレクション以来、この日のためにほぼ毎週のようにオリエンテーリングの練習を重ねてきました。その成果が試される時です。
注目のMW20でパブリックコントロールに最初に姿を現したのは・・・
日本のエース・稲森!
そして着々と時間が過ぎ、2位の中国が現れたのが2分55秒後。
スプリントでこの差はもはや安全圏内といってもいいのではないでしょうか。
アンカーの宮本は余裕を感じさせながらスタートしていきました。
続いて約3分差で中国、それからやや遅れて、楠からアンカー出田へタスキがつながりました。
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いよいよ勝負のアンカーへ。
日本チームで最初のフィニッシャーは、MW18の吉田。
残念ながら直前に中国チームが2チームゴールしましたが、それでも3位でのゴール。
ルールで表彰対象は各国1チームなので、見事銀メダル!
日本チーム団体で今回最初のメダル獲得です!
続いてMW16古田島もゴール。
ゴール後すぐには順位はわかりませんでしたが、結果は・・・
堂々の3位入賞!
この2ヶ月の成果が、見事に実った結果でした!
それから10分。
パブリックコントロールに現れたのは・・・
宮本!
ところがその1分後、中国がパブリックコントロールに現れます。
地元中国・渾身の追い上げ。宮本、逃げ切れるのか?
しかし、そこは前回の優勝経験者。
「1位をキープしようと思ってスタートした。自分のレースに集中できた。」
というレース後の言葉の通り、堂々の逃げ切りを見せ、日本チームM20で堂々の連覇を達成!日本に今大会2個目の金メダルをもたらしてくれました。
ということで、今回の混合スプリントリレーは、出場したすべてのクラスでメダルを獲得、さらにMW20連覇というチームの目標を見事に達成!
特にMW20の連覇は、地元中国を破っての優勝となり、素晴らしい結果だと思います。
最後にチームキャプテンの稲森のコメントです。
「全クラスで入賞できてうれしい。自分のレースは昨日とは違い、ちゃんとコンパスを使え、また特徴的な遺跡が多く、紛らわしいことがなかったので良いレースができた。チーム全体が良い感じなので、この勢いでミドルもたくさんの選手が入賞できたら良いと思います。」
明日はレストDay。そしていよいよ明後日が草原のミドルです。チームのモチベーションもマックス。開催国・中国の表彰台独占を阻み、いくつメダルを持ち帰ることができるでしょうか。最後まで応援よろしくお願いいたします。