7月6日 リレー
石澤です。
大会最終日の今日は各国3人ずつで競うリレー種目が大会の拠点となっているHradec Královéにほど近い、大部分が平坦な森からなるKOLIBAというテレインで行われました。以下が結果です。
女子リレー(出走42チーム) | ||
1 | Czech Republic Knapová Lenka 36.23 Chromá Kateřina 34.07 Horčičková Vendula 34.15 |
104.45 |
36 | Japan1 Inage Hinako 37.07 Yamagishi Natsuki 64.44 Miyakawa Saho 52.27 |
154.18 |
– | Japan2 Moriya Maika 54.27 Ito Rumiko 65.16 |
– |
男子リレー(出走55チーム) | ||
1 | Czech Republic Schuster Marek 36.00 Chloupek Adam 32.35 Hubáček Michal 35.53 |
104.28 |
46 | Japan2 Fukada Wataru 39.21 Tanaka Motoshi 66.29 Hamauzu Yusuke 61.28 |
167.18 |
– | Japan1 Sugimura Shunsuke 43.37 Miyanishi Yutar 46.17 Sato Yutaro mp |
DISQ |
以上結果。
今年はテレビ中継の都合もあって、女子の優勝が決まってから男子が始まるという順番で行われました。日本チームの女子第一走者であった稲毛選手は、序盤から快調な滑り出しで、一時は6位まで順位を上げるなどチームだけでなく、会場も盛り上げました。最後まで集団に喰らいつけき、なんとトップから2:39差の18位で第二走者の山岸選手にチェンジオーバー。持てる能力を十分に発揮して、日本人史上最高の見事な快走を見せてくれました。
しかし、このことで平常心を失ってしまったのか、続く山岸選手は序盤から多くの選手に抜かれてしまい、悔しい走りとなってしまいました。続く宮川選手も藪に苦戦して思うようにタイムを伸ばせず。昨年敗北を喫した中国に勝つことはできましたが、残念ながらそれ以外の国には勝つことができませんでした。
今年は残念ながら2人で終了とされた(ミックスで3人にならなかった)第二チームは、守屋選手が宮川選手と、伊東選手が山岸選手と近いタイムでフィニッシュ。伊東選手も悔しい最終種目となりました。
女子トップでフィニッシュしたのはノルウェーで、ウィニングランも行われたのですが、なんと最終走者がミスパンチによるまさかの失格。繰り上がりで2位だった開催国のチェコが優勝となりました。他にも優勝候補だったスウェーデン第一チームが失格となったり、かなり波乱の女子リレー種目となりました。
何れにしても、第二走者以降はかなりばらけた展開となっていましたので、集団の場合と単独になった場合とでは走り方を大きく変える必要があるように思えました。
続いて始まった男子では、序盤第一チームの杉村選手が集団に喰らいついていたものの脱落。代って第二チームの深田選手が集団で最後まで走り続ける快走を見せてくれました。トップと4:27差の20位でチェンジオーバーは、順位でもタイム差でも昨年の真保選手を上回る快挙です。杉村選手も最後までよく粘ってトップから8:43差で宮西選手にチェンジオーバーしました。
男子でも第二走者以降はすぐにばらけ、開催国のチェコが独走態勢に入ります。全体の2/3程度にあるパブリックコントロールには、第二チームの田中選手を交わして第一チームのエース宮西選手が先にやって来ました。杉村選手からの順位をほぼ保って最終走者の佐藤選手へチェンジオーバー。田中選手はかなり苦戦して大きく順位を落としたものの、最後の激走は胸に迫るものがありました。
チェコが独走でアベック優勝を決めた感動的なシーンのあと、日本の佐藤、濱宇津両選手はなかなかパブリックコントロールに現れませんでした。先に第一チームの佐藤選手、少し差を詰めて濱宇津選手が通過。どちらもかなり苦戦したようです。そのまま先に佐藤選手がフィニッシュしたのですが、ミスパンチで失格。日本チームの順位は第二チームの成績でつくことになりました。イスラエルや中国に勝ったものの、とても残念な結果です。
平坦で藪が厳しいという特殊なテレインで行われたリレー種目では、稲毛選手、深田選手が第一走者で快走した一方、チームとしては男女ともに力を出し切ることはできませんでした。ただ、稲毛選手は別格の存在だとしても、日本チーム男子でトップとは言えない深田選手のフィジカルであっても、トップ選手と渡り合えうことが可能であることが示されたのは大きな収穫であったと思います。
これでJWOC2013の競技種目は終了です。大きな怪我などはなく、選手たちが無事にレースを終えられたことに安堵しています。全体の総括については帰国後に記したいと思います。応援、ご支援いただいた皆さん、ありがとうございました。今後も毎年のJWOCチームに注目いただければ幸いです。
以下は男子の第一走者としてトップと4:27差の20位でチェンジオーバーした深田選手のコメントです。
「個人としてはいいレースが今年のJWOCの最後にできて本当によかったです。ほとんど集団走だったので、リロケート練習みたいな感じだったけど、本当に楽しかったです。応援ありがとうございました。」