モデルイベント
吉田です。本日はモデルイベントについてお話します。
モデルイベントは本番の競技がどのように行われるかを体験できる機会になります。
以前はすべての情報がひとつのモデルイベントでわかるような形でしたが、競技も増え、それぞれに用意するのが負担になったため、以下のように情報の出し方が変わってきました。
トレーニングコース:
テレインの状況や、地図の表現について情報を得る機会。ナビゲーションに必要な情報(使える特徴物や走りやすい場所など)を検討したり、ルートチョイスを比較したりします。
事前に行われるトレーニングキャンプなどの目的も同じです。コントロールは一般的な傾向がわかる程度に適当に置いてあります。
これを直前にやるとそれだけでコンディショニングに悪影響がでるので、本当に結果を残したいなら、大会とは別の機会に現地に一度はいっておく必要があります。今はヘッドコーチと数人が事前のトレーニングキャンプに出向いて、情報を得る方法をとっています。
モデルイベント:
コントロールの置き方や本番のレースに使われるディスクリプションなどが使われる。本番の地図と同じ地図の表現が用いられる。コントロールも高さなど実際と同じように置かれるので、コントロールの見え方、アタックの注意点などをチェックする機会となる。
テクニカルモデル:
スタートの方法や、給水の飲みもの、GPS装置など、レース当日の動きをチェックする機会です。
今日はモデルテレインに行ってきました。
たとえばモデルの34(下記写真参照)は穴ですが、位置説明は場所表示がなく、穴の底に置かれる可能性があります。アタック時には近くに行かないと見えないであろう事が予測されます。36は石ですが、非常に大きいことがわかります。また、補助曲線と併用されることで、沢から見えず上らないといけないことがわかります。31はピークの部分という表現が使われていますが、実際ピークの上はでこぼこで、高い場所を探しては見つからないことがわかります。41の鞍部も低いところがいくつかあって、あるべきところになくても隣の低い位置にある可能性があります。
このようにモデルイベントはテレインに慣れるのが目的でなく、最後の確認をする場なのです。
明日はテクニカルモデルがあります。翌日からレースなので、チームオフィシャルはエントリーの提出、テクニカルミーティングへの出席など神経を使う仕事が始まります。
余裕があればテクニカルモデルについてもレポートしましょう。