東日本大会中止についてのお知らせ
来る12月2日に当協会が後援、神奈川県オリエンテーリング協会が主催する東日本大会に関して、11月7日、11月12日、11月15日、11月19日の4回に渡って当協会の事務局に、脅迫状が送付されました。15日、20日のものについては同内容のものが会場施設宛にも届きました。内容は、東日本大会の中止を求めるもので、もし要求に応じない場合は、参加者に被害が及ぶ旨の記述がありました。
一通目の脅迫状の到着後から、当協会は所轄の渋谷警察署に相談すると同時に、所属する(公財)日本体育協会とも連絡をとりながら、状況の確認と対応策の検討を行ってきました。その結果、脅迫者からの要求が次第に具体化したことや、脅迫状が会場に近い小田原市内から送付されるようになったこと、広い山林を競技フィールドとする個人アウトドアスポーツの特性として、参加者の安全確保が万全とは言い切れないこと、開催地元にもトラブルが及ぶ可能性があることを鑑み、警察および日本体育協会とも相談をし、12月2日の南足柄での競技会は実施できないとの判断に至りました。
本件は匿名の脅迫状によって、アウトドアスポーツに対して卑劣な妨害を行うものとして、社会的にも到底許容することのできないものです。当協会としては今後被害届を所轄警察署に提出すると同時に、警察と協力して真相究明を行うとともに、関係スポーツ団体とも協力しながら、このような行為が二度と起こらない方策について検討していく所存であります。
同時に、当協会および傘下のオリエンテーリング団体では、国民の健康作りや生きる力の育成に資するスポーツとして各地で大会を開催する際、私有地の利用について、地元の方々へ周知の上理解を得る点でも最大限の努力を努めてきました。また自然保護関係からの要望についても真摯に対応して参りました。今後とも、地域社会の中でご理解とご協力をいただけるよう、ますます努力する次第です。